ゼロから始めるコード理論の基礎

4和音(テトラッド)

構成音が4つのコードのことを四和音=セブンス・コードといいます。
ルート音(1度)に3度の音と5度の音をかさねた3和音の上にさらに音を積み重ねて4つの構成音からできていて、テトラッドと呼ばれることもあります。

メジャーセブンスコードとセブンスコード

五線譜のコード一覧で3和音と4和音のコードネームを見比べてみましょう。

コードネームを見てみると、「7」が加わったコードと「△7」が加わったコードの2パターンがあることがわかります。

まず「C△7」について詳しく見ていきましょう。

「ド」から「シ」までの距離を数えてみると11半音であることがわかります。​
このように「1度から7度まで11半音」のコードをメジャーセブンスコードといい、3和音のコードネームに「△7」または「M7」を付けて表記します。​

次に「Dm7」について詳しく見ていきましょう。

「レ」から「ド」までの距離を数えてみると10半音であることがわかります。​
このように「1度から7度まで10半音」のコードをセブンスコードといい、3和音のコードネームに「7」を付けて表記します。​

※メジャーコードなら「△7」、マイナーコードなら「7」と決まっているわけではないので注意しましょう。

1度から7度の距離を数えるのが大変な場合は、「8度(1度の1オクターブ上の音)から半音下であれば△7」「8度から2半音下であれば7」と覚えればOKです。

メジャーコードとマイナーコードの区別

4和音である「7」「△7」が付くコードの場合でも3度の音の位置によりメジャーコードとマイナーコードに区別されます。
例:
メジャーコード=C△7、G7など
マイナーコード=Dm7、Fm△7、Bm7(-5)など

メジャーセブンスコードとセブンスコードの関係

メジャーセブンスコードとセブンスコードでも、メジャーコードとマイナーコードにおける3度の音と同様に7度の音を半音ずらすことで入れ替えることができます。
メジャーセブンスコードの7度の音を半音下げるとセブンスコードに、逆にセブンスコードの7度の音を半音上げるとメジャーセブンスコードに変えることができます。​

3度と7度の組み合わせ

メジャースケールでの4和音のダイアトニックコードでは3度と7度の組み合わせによりコードネームが決まるので、次の表を見てしっかり整理して覚えましょう。

7度 \ 3度メジャー
(1度から3度まで4半音)
マイナー
(1度から3度まで3半音)
セブンス
(1度から7度まで10半音)
〇7〇m7
メジャーセブンス
(1度から7度まで10半音)
〇△7〇m△7
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